Q. 勤続15年の会社を退職することをよく決断されましたね。
A. そうですね。実は、電気部品メーカーの営業を15年以上していたのですが、新規事業で取り扱った防犯製品の営業には非常に苦労していました。既存の営業ルートが使えず、見込み客の発掘が非常に難しかったのです。そんな時に出会ったのが、今回設立した有限会社コム・サポートで取り扱う事にした、見込み客を発掘するためのテレホンマーケティングシステムだったのです。これは、コンピューターが自動的に電話をかけ、その電話のメッセージに答えていただくことにより、新たな潜在顧客を発掘するというシステムです。既存の方法よりも、より迅速に、かつ低コストで効率的に見込み客を発掘できる画期的システムです。また、見込み客を探す用途ばかりではなく、お客様の囲い込み、各種リサーチ、選挙の動向調査などにも活用できます。
私は、この事業の可能性を信じていましたし、逆に同じ会社に今後も勤めつづけるという事が不安だったのです。しかし、妻や家族には猛反対されましたね。
Q. イーネットの起業家セミナーに参加されていかがでしたか？
A．当初、『確認有限会社』の設立を考えていましたが、セミナー後イーネットから紹介を受けた税理士さんのアドバイスで、通常の会社設立ができることがわかり、あとはスムーズに会社設立事務手続きを進めることができました。
自分で勉強し、経験することは大事ですが、最初の時期は何に時間を割くことが大事かを見極め、アウトソーシングできることは専門家に依頼してしまったほうがよいですね。これからもセミナーで新たな情報を収集したり、人脈を広げていきたいですね。
Q．開業資金はどのように準備されましたか？
A．国民金融公庫で、450万円の融資に成功しました。実は国民金融公庫に申請をする前に地元で口座開設をしている信用金庫に融資の打診に行きました。民間金融機関が新規創業に対してまず融資を行わないことを当時はあまり認識してなかったため、事業計画に対して非常に辛口のコメントを頂いて、ただ帰ってくることになりました。しかし、これが国民金融公庫向けにしっかりした事業計画と資料を準備する良いきっかけとなりました。税理士さんの話では、私の場合、国民金融公庫からの融資が一番現実的だったのです。
あとは、妻がコツコツためていた貯金を借りました。おかげで妻からは猛反対にあいましたが、私としては、事業の可能性を強く信じていましたし、また、起業することで家族の生活がよりよくなることを粘り強く説明し、協力を得る事ができました。でもこれからの責任は重大ですね。
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